品種の特徴

• 肌は光沢があり純白できめ細かく、側根(ひげ根)も細かくてとても美しいダイコン。


• 肉質は瑞々しく緻密で美しい。初秋どりでは爽やかな辛さがあり、初冬どりでは甘味がある。 火の通りが早く、柔らかいが煮崩れしにくい。


• 比較的小葉な品種で密植栽培が可能。根部はよく肥大し、揃い性が抜群で曲根しにくい。尻肉付き良く、ス入りが遅い。


• イオウ病やモザイク病に強く、栽培しやすい。また、リゾクトニア属菌による横縞症の発生が少ない。


• 耐暑性と耐寒性の両方を持ち、気候による根長の差が少ないので、は種期が広く家庭菜園用としても最適です。


• 秋どりでは根長37㎝内外、冬どりでは33㎝内外、根径は8㎝程度で総太り形状となる。

育成経過

• 近年、家庭菜園や直売所向けの「栽培が簡単では種期が広い品種」の需要が高まっている。


• しかし、従来の家庭菜園向け品種では、肌のシミや揃いの悪さが目立ち、品種が高くないものが多かった。


• 家庭菜園がより本格的になる中、高品質で産地出荷も可能な栽培しやすい品種の育成を目指した。


• その結果、高品質で耐暑性と耐寒性を持ち、気候による根長の変化が少ない、適作型の広い初秋～冬どり用品種が完成した。



栽培のポイント

• 肥料に比較的鈍感であるが、肥大性が良いので多肥にする必要はない。しかし、生育後半に肥料切れを起こすと短根になることがあるので 緩効性肥料の使用が好ましい。


• 水はけが悪いと裂根や、湿害によるシミ等の原因となるので、は種前に深耕する。


• 生育初期の乾燥は、短根や変形の原因となるので、は種1ヶ月間の過乾燥に注意する。


• 肉質が緻密で詰まっているため、収穫が遅れるとひび割れが発生することがあるので早めに収穫する。