品種の特徴

• くりゆたか同様に、節間が短く初期の生育が暖慢な品種で、積算温度１０００度、着果してから約５０日前後で収穫できる中性タイプ。
• 最大の特徴は、粉質の安定度が高い点で、栽培地や作型による差が少ない。一般的に夜温が高くなるにつれ粉質が弱くなりますが、くりゆたか７は安定した粉質を維持することができる。
• 果実の果揃いが大変よく、腰高であるが肩・尻の面が平らであり、箱詰めしやすい。
• 果実は２ｋｇ程度の大玉で、果皮の色は濃緑色、表面は滑らかで、土などのよごれが簡単に拭きとれる。
• 果肉厚く、粉質で特に貯蔵時の腐れが少ないタイプで、収穫直後は糖度９～１０度で低いものの、風乾するとともに甘さが増し、長期間美味しく食べられる。
• 作型は広く、ハウス、トンネル、露地栽培に適し、抑制栽培でも能力を発揮する。

栽培のポイント

• 草勢が弱いと小玉となり収量が少なくなる傾向がある。堆肥投入による地力増進と併せて、元肥窒素は一般施肥量の２割増として、１０ａ当り１２ｋｇ～１５ｋｇを標準施肥とする。
• 着果位置は、初期が短節間のため一般の品種より手前となり、蔓の長さで７０ｃｍ前後で着果位置となります。高節位着果では草勢が強くなりすぎ、着果不良や花落ち部が大きくなる恐れがあるので注意する。