品種の特徴

• トンネル栽培に最適な晩抽早生種

  晩抽で低温着色性にすぐれ尻づまり良好な早生種。春どりトンネル栽培に最適。肌は滑らかでツヤがあり、高温下の収穫でも変色しにくい。

• 秀品率が高い

  根形はやや短めの五寸形状。形状の乱れが少なく、Ｍ・Ｌサイズによくそろう。

• しみ腐病に比較的強い

  根部病害であるしみ腐病に早生種の中では比較的安定した圃場耐病性を示し、重い土質でも発生が少ない。

• 葉がコンパクトで機械収穫にすぐれる

  草姿立性で葉軸がしっかりして折れにくいため、機械収穫に適する。

• 夏まきも可能

  無理な早まきや乾燥は短根の原因になる。低温肥大性、早生性を生かして、盆明けから８月末までの遅まき早どり作型に向く。

栽培の要点

• 発芽をそろえる

  発芽ぞろいをよくするために、土壌水分の保持に注意する。均一な発芽が良品生産へのポイントとなる。無理な早まきは裂根の要因になるため、適期播種を心掛ける。

• 追肥型の肥培管理を

  葉がコンパクトなため、肥大を安定させるには葉数をしっかり確保することが重要。そのためには比較的肥沃な土壌が適するが、やせ地では追肥型の肥培管理を心掛ける。トンネル栽培では初期の換気を強めず、生育に合わせて行うことがポイント。

• 土寄せ・病害防除

  比較的吸い込み性のよい品種だが、青首防止のため最終間引き後に中耕を兼ねた土寄せを行う。高温期の栽培では、黒葉枯病などが発生しやすいため、多肥栽培や生育途中の肥料切れに注意し、早期防除を心掛ける。

• 収穫遅れに注意

  夏まき栽培では播種後100日、トンネル栽培では120日での収穫が目安。収穫遅れは裂根の発生につながるため注意する。

適作型

標準栽培適期表 ※適期表はその地域の栽培の目安としてご利用ください。