品種特徴

• 赤皮かぼちゃではダントツのホクホク食感。
• 粉質が強いために長期保存にも適する。
• 果重１kg～２kg前後、着果性に優れている。
• 放任、整枝栽培いずれも可能。

栽培方法

• ＜つるの仕立て方＞
  放任栽培の場合は株間100～110㎝を基準とする。子づる３本整枝を行う場合、５節程度で親づるを摘芯してから勢いのある子づる３本を伸ばす。その後着果節位までの側枝を摘除する。
• ＜交配＞
  11 節目以降につく雌花に着果させる。大玉収穫を狙う場合は高節位着果が望ましいため18～21節前後に着生する雌花に交配させる。
• 果実を安定的に肥大させるために、収穫期までに茎葉を健全に維持する。草勢を見て追肥または整枝・摘果を行い、病害虫の防除は適切に行う。
• ＜収穫＞
  収穫の日数目安としては交配後45日。果梗部(軸)が70％程度コルク化すれば収穫目安となる。収穫直後は甘味が少ないのでキュアリング処理(高温と直射日光を避けられる涼しい場所に置き、花梗部などの切断面を乾燥させる)を行う。
• キュアリング後は日持ち性が増し、追熟によるデンプン糖化によって甘みが向上する。あかまろの場合は２週間～１ヶ月で食べごろとなる。
• 栽培のポイント
  〇元肥の過剰施肥に注意し生育初期の過?茂を防ぐ。
  〇元肥には有機肥料を利用するなど、栽培後半の肥効を維持する。
  〇果実の揃いを良くするためには、同一株で着果日に差が生じない ように人工交配で確実に着果させると良い。

貯蔵性向上のコツ

• 果実の若穫りを避ける：果梗部のコルク化の割合がおよそ７割以上になる。または果皮の光沢、べたつきが無くなった頃が収穫の目安
• 果実を日焼けさせない：直射日光を果実に当てないために、着果後の草勢を維持し、収穫まで葉を枯れさせず健全な葉を保たせる。また株元の葉は比較的に枯れ上がりやすいので低節位着果を避ける。
• 果実表面の雑菌繁殖を防ぐ：雨天時の収穫や泥の着いたハサミでの収穫を避ける。
• 貯蔵環境を整える：果実は積み上げすぎずに10度前後の風通しの良い冷暗所で保管する。