品種の特徴

• 草姿は立性で、葉形は尖り型、葉色は極濃緑色です。
• 葉幅の広さと葉数を兼ね備えるため、収量性が安定しています。
• 初秋や春の温暖な気象条件でも徒長が少なく、株張り良く仕上がります。
• 低温伸長性は同時期の品種に比べて劣るため、播種適期を守ってください。
• べと病(R-1～11・13・15)に抵抗性があります。

栽培のポイント

• 高温期
  　春・秋まき品種のため、夏まき品種と比較すると、極端な高温条件では生育が遅延することがあります。
  　近年は、9月まきでも高温による発芽不良や生育停滞の事例が多いため、盛夏まき品種と組み合わせ、品種特性に見合った播種体系を心がけます。
  　晩夏に栽培する場合は、遮光資材を利用して地温を下げ、発芽と初期成育の促進に努めます。
• 温暖期
  　従来の春・秋まき品種と比較して、温暖な気象条件でも徒長が少なく、株張り良く生育します。
  　一方で、乾燥や過湿が生育の遅延につながりやすいため、適湿を保ち、初期生育を順調に進めるよう心がけます。
• 低温期
  　低温時の生育は緩慢になるため、トンネルや不織布などの資材を利用して、生育の促進に努めます。
  　また、低温伸長性の優れる品種と組み合わせ、無理のない栽培計画を心がけます。
• 病害虫防除
  　近年はべと病新レースの発生のサイクルが早まっているため、登録農薬による防除を基本とした、総合的な防除に努めます。