品種の特徴

• 出穂期の草丈は2m以上になる。倒伏しても出穂前なら、比較的早く回復する。
• 茎の太さは5mm以上になり、再生力も強く、生草収量も多い。
• 葉幅が広く、葉部割合も高い。病害の発生はほとんど認められない。
• 根が密な繊維根のため乾燥によく耐える。耐湿性は強くない。

※コート種子もあります。【播種量：裸種子の2倍量（2～4kg/10a）】

【ギニアグラス】
排水良好な肥沃土壌に適し、耐旱性は強いが耐湿性・耐寒性は弱い。沖縄などでは多年生利用できるが、九州以北の降霜地帯では一年生作物として利用される。サツマイモネコブセンチュウなどの抑制効果があり、緑肥作物としても利用される。

栽培のポイント

• 播種期
  5～7月。日平均気温が15℃以上になれば播種できる。適温は18℃。


• 播種量・方法
  1～2kg/10a。畝幅30～60cmの条まきとする。種子が小さいため、ばらまきは生育ムラが生じやすい。覆土は1cm前後とし、カルチパッカーやローラーでよく鎮圧する。


• 利用法
  乾草：夏期の晴天時であれば2日間、8月下旬以降は3日以上の乾燥が必要。茎葉が柔らかいので良質の乾草が得られる。
  サイレージ：水分含有量の70％以下になるまで予乾をし、詰め込み密度を高めるために3～5cmに切断する。