気象概要について、生育期問中は台風の襲来もなく、概ね穏やかな天候であった。

栽培期間中の平均気温は、播種後の9月第4半旬までは高温で推移したが、それ以後は気温の変動が激しかった。9月は平年に比べて十1. 1 ℃であったが、10月は一0.3℃であった。降水量は10月第2半旬に台風14号と秋雨前線の影響で155mmの降雨があった。生育初期から概ね適度な降雨がみられたが、9月は平年と比べて6割程度と少なく、10月は同等であった。日照時間は 9月第1~2半旬および9月第6半旬から10月第1半旬、10月第5~6半旬はそれぞれ平年の1.1倍、1.2倍、1.2倍であったが、9月第3~5半句および10月第2~4半旬は平年の6割程度とやや少なかった。平年と比べて9月、10月とも9割程度であった。

栽培期間を通して、気温は変動が激しかったもののやや高温傾向で推移し、降水量はやや少なく、日照時間は平年前みであった。

生育状況について、播種後は順調に発芽、生育したが、9月中旬から下旬にかけてハイマダラノメイガによる食害が発生し、生育中期から軟腐病の発生も散見された。生育中期において葉に斑点症状が発生する品種がみられたが、通常の薬剤防除を行った結果、病斑の拡大はみられなかった。今年度は台風の襲来はなく、栽培期間中の気温は9月が高温、10月はやや低温で推移し、適度な降雨もみられたため、生育は例年と大きな違いはなかった。