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野菜お助けガイド

このコーナーでは、主に直売所出荷をされている生産者のお問い合わせの中から特に件数の多い事案を題材として、原因や対策についてご紹介いたします。今後の栽培に役立てていただけたら幸いです。今回は、秋冬ダイコンの「生育初期の管理」について取り上げます。

  • 生育初期の重要性について

    ここでは「播種~発芽~初生皮層はく脱」までを生育初期とします。

    生育初期の生育状況はダイコンの作柄の大半が決まると言っていい程大切な時期です。逆に言えば、その頃を順調に生育させることができれば作柄はよくなります。しかし、天候不順(台風、ゲリラ豪雨、干ばつなど)により、簡単にいかないのが近年の状況です。

  • 生育初期の管理

    ①播種~発芽

    ダイコンは、嫌光性種子で約2~3cmの深さが適します。覆土が薄いよりやや厚めの方が、発芽そろいがよく、曲がりも少ないことが多く、抽だいもやや遅めになると言われています。ただし、覆土後の鎮圧には注意が必要です。播種直後の雨予報や土が過湿気味であれば、鎮圧はしないか弱めにします。逆に乾燥していれば、やや強めにします。

    ダイコンの発芽不良の原因は、大半が「播種後に(しっかり鎮圧し)、大雨が降った」ことによるものです。覆土した土がカチカチに固まり、土中で芽吹いているが、地上まで出てこられないのです。また、近年1粒まきが多くなっていることも、降雨後の発芽不良に拍車をかけています。3つの芽であれば、土を持ち上げられますが、1つの芽では力が足りません。間引き作業は大変ですが、作柄を考えると3粒まきをして間引くことが大切です。

    ②初生皮層はく脱

    本葉3~5枚くらいの頃に根(胚軸)がひと皮むける現象です。むけた直後は、肌が柔らかいので、キズがつきやすく、病原性の弱い菌がつくこともあります。収穫したら、「肌に黒い点々がある。」、「青首部分がカサブタになっている。」、「縦に割れている。」など典型的な病気や生理障害にあたらない場合は、初生皮層はく脱の頃に、強風、大雨、虫の発生などが起こった可能性が高いです。特に、近年はゲリラ豪雨や強風により、小さなダイコンの芽が傷む機会が多くなっています。対策を以下に記します。

    初生皮層はく脱が始まった株

    初生皮層はく脱が始まった株

    はく脱部分

    はく脱部分

    • 強風対策

      地道に土寄せをします。あるいは、畝の肩部分に少し壁を作るだけでもかなり風害は減ると言われています。人間に例えると、自分と同じ高さの壁が2~3m離れたところにあると風よけになります。ただし、壁で囲うことで雨がたまらないように、雨の逃げ道を作っておくことが大切です。

    • 大雨対策

      暗渠、明渠はもちろん、畑に水の流れる道があること、水平な畑では水の溜まるくぼみを作らないことなど物理的に水が抜けるようにしておくことが大切です。堆肥や緑肥などの有機物を定期的に投入している畑は、排水・保水性があり、水害が起きにくい傾向にあります。また、多種多様な微生物が生息している畑では、菌の拮抗作用により病害が少ない傾向にあります。「バイテクバイオエース®」などの有効微生物肥料の投入もおすすめします。

    • 虫の発生対策

      秋栽培(一般地9月まき)では播種の頃に害虫が多いので、初期からしっかりと農薬散布などで防除します。冬栽培(一般地10月まき)は低温で以前は害虫の活動が少なかったので、防除しないケースがほとんどでした。しかし、近年は温暖化により冬栽培でも害虫が活動しています。早め早めの防除を心がけます。

      また、月齢を意識した防除方法なども効果的だという声もあります。虫は大潮(新月、満月)の時に産卵することが多く、孵化後まもない農薬の効きやすい一齢幼虫をねらう方法で、同じ大潮でも満月時のほうが効果があり、特に満月の3~5日後の防除がもっとも効果的と言われることが多く、興味のある方は是非試していただきたく思います。

    病気のない、被害の少ない株を残して間引き

    病気のない、被害の少ない株を残して間引き

    間引き後は平均的な大きさの株を残すのでそろいもよくなる!

    間引き後は平均的な大きさの株を残すのでそろいもよくなる!

    ③根本的な対策

    本葉3~5枚くらいの頃の強風、大雨、虫の害の対策を記しましたが、小さな株では限界があります。一番効果がある方法は、3粒まきして間引くことです。3株寄り添っていますので、被害を受けにくく、被害を受けても、間引く時に被害の少ない株を残せばよいのです。省力化が進んで、1粒まきが多くなってきている今、温暖化による天候不順に立ち向かうには、栽培方法を見直す必要に迫られていると思われます。

  • サカタのおすすめ!秋冬ダイコン

    • 夏の守

      夏の守

      葉がしっかりしているので、ゲリラ豪雨による葉の傷みが少ない品種です。ただし、過熟での収穫は収穫時のひび割れに注意が必要です。毛じが多いからか、虫害が少ないと言われています。

    • 冬馬力

      冬馬力

      越冬ダイコン。低温期でもどんどん肥大するダイコン。遅くまいて早くとれる品種です。

    • 冬自慢

      冬自慢

      土質、肥料の多少などに鈍感で、近年の天候不順になってから評価が上がっている品種です。

    • 春の守

      春の守

      越冬、春ダイコン。越冬ダイコンとしても、トンネルで春ダイコンとしても栽培可能な品種です。

    • 冬みねセブン

      冬みねセブン

      越冬ダイコン。晩抽性があるので、低温で収穫が遅れても、3月中旬まではトウ立ちの心配がありません。