播種・育苗:冷涼地では6~7月播き、8~9月どりが適期となる。育苗時期の5~6月にかけては低温による、ボトニング(早期出蕾)を回避するためにもハウス温床育苗して夜温は18度以下にならないように地温を確保する。中間地・暖地では7~8月播き、9~11月どりが適期となる。育苗時期の7~8月にかけては非常に高温となりやすいので、発芽するまでは地温が30度以上にならないように管理する。
発芽後は苗が徒長しないように夕方には表土が乾く程度の灌水管理とし、定植約1週間前からやや乾燥気味に管理して発根促進させる。
定植準備:耐湿性に優れるが、排水の悪い圃場においては冠水してしまうと生育が遅れる可能性があるので、できるだけ排水の良い圃場を選定して高うね栽培とする。
施肥量:ホワイトパラソルは超極早生種の中では草勢が旺盛な品種であるが、定植後から収穫までの日数が短いので施肥設計は元肥中心の栽培とする。施肥量は元肥3:追肥:1の割合として、追肥のタイミングは定植後2~3週間後とする。
定植後の管理:定食から収穫までの日数が短い品種なので、初期生育が非常に重要である。特に定植時期は高温乾燥になりやすいので、定植後は活着するまでの間に灌水する必要がある。ここで乾燥して活着が遅れると初期生育が不良となり、収穫時期にも影響する。
収穫期:夏から初秋は気温が高く、収穫時期を逃しやすいので、とり遅れに注意する。適期に収穫しないと異常花蕾やアントシアンが発生しやすくなる。